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行方不明の夫名義の財産処分

私の夫は、4年前に突然家出し、行方不明になっています。残された家族は私と子供2人(小学生)です。以来、今日まで一生懸命に働いてきましたが、 生活は楽にならず、苦しくなるばかりです。そこで、家出前に夫が相続で取得した土地を売って、生活費に当てたいと思いますが、可能でしょうか。

不在者の財産管理人の選任の申し立てを

夫婦の財産については、民法では「夫婦の一方が婚姻前から有する財産及び婚姻中自己の名で得た財産は、その特有財産(夫婦の一方が単独で有する財産 をいう)とする」また、「夫婦のいずれに属するか明らかでない財産は、その共有に属するものと推定する」と定められています。したがって、夫婦間で特別に 契約しない限り、夫が相続で取得した土地については夫の特有財産であって、妻だからといって自由に処分することができないことになります。

しかし、夫婦には、婚姻費用(いわゆる生活費)の分担義務、日常家事による債務の連帯責任があり、お互いが、経済的に協力しなければならない面もあ りますが、裁判例では、不動産の処分行為は、夫婦の日常の家事に属する行為には当たらないとしています。そこで、家庭裁判所へ「不在者の財産管理人の選任」を利害関係人(不在者の推定相続人・配偶者・債権者など不在者の財産の管理・保全につき法律上の利害の関係を有する者)から申し立て、不在者の財産管理制度を利用されるとよいでしょう。この制度は、不在者(従来の住所又は居所を去って容易に帰来する見込みのない者をいい、必ずしも生死不明であることを要しない)及び残留財産につき利害関係を有する第三者の利益を保護するための制度です。専門家に依頼して、夫が家出した事情、残された妻子の生活状況、不動産処分の必要性を訴えて、売却許可の審判を得る方法をお勧めします。


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